5月25日の独り言

ウクライナに平和が戻る事を強く祈念します。

火曜日からJFAのインストラクター派遣で清水に行ってきました。エスパルスのアカデミーコーチ・育成のコーチ50人に障がい者サッカーリフレッシュ研修会をおこないました。スクールコーチの責任者の今泉さんの尽力で実現しました。このプログラムの良さをJクラブに発信してくれている同士です。4月の川崎フロンターレのアカデミーコーチへの講習会もイマミー(今泉さん)の尽力です。イマミーは私の担当講習会のOJTでインストラクターになったので、私の弟弟子で、イマミー・じろう兄さんの関係です。イマミーは2歳年上ですが、「1日でも先にデビューした方が兄さんやで」という大阪お笑いルールを2人の間で適用しています。

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水曜日の朝一からの半日コースです。エスパルスのコーチ達は午後からスクール・育成のTr・トップの試合とスタッフは午後からみなさん忙しいですが、その午前中にとても積極的に参加してくれました。ディスカッション・実技など、さすがと感心しました。育成のヘッドオブコーチング(Jクラブの育成のトップの役職名)は元日本代表の森岡さんです。名刺交換してお話しましたが、とても謙虚な方で、またよく学んで知識も豊富です。(当たり前か)彼はS級を持っていますが、さすがと感心するのは、実技で障がいのある方と健常者が一緒にプレーしてノッキングが起きた時に「どう改善しますか?」と投げかけ、受講生のアイデアを引き出し、取り入れて、そのアイデアの良い側面、悪い側面を指摘して、JFAの解答例をひとつ・ふたつ提示するのですが、その投げかけで見事に森岡さんはJFAの解答例を自分で導き出して提案してきます。障がいのある方の指導はしていないですが、講義でフィロソフィを理解し、実技でSTEPSを駆使して、何が原因でノッキングしているか、どこを緩める、もしくは締めるとスムーズに活性化するかの仕組みが理解できているから、ゴール(解答)が導き出せる!以前にもA級の方やS級の方が受講された事がありますが、やはり上位ライセンスの方はメソッドでなくフィロソフィを理解されます。 改めて学ぶ事は大切です。と確信します。

私もまた、半日コースで内容を受講生の腑に落とす所、落とす方法、違う方向に行きそうな時の戻し方、受講生の方々からの引き出し方など回を重ねる毎に学びがあります。知的好奇心が刺激され満たされます。この刺激はクラブで代表をしている日常ではなかなか経験できない事ですので、良い経験をさせてもらって、その学びを吹田南FCに還元したいと思います。インストラクターをさせていただいて、いろんな所に行かせてもらって人のつながりができて、南国ジョーク・メッカジョーク・Jクラブジョークなど対象の方に合わせた笑いも勉強になりま~す。

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今回の受講されたコーチ陣の中に元日本代表選手が3人・森岡さん・澤登さん・市川さんです。テレビで観ていた元代表の人達に、自分が子どもの頃、サッカー王国として日本に君臨していた静岡県でエスパルスのコーチ陣に講習会をしているって、23年前に吹田南FCをたちあげて小学1年生が10人集まってくれてなんとか始められた頃の20台の俺には到底想像もできない事やろうな。と、そう思えば、ずいぶんな時間と距離を歩いてきたなと思います。支えてくれた方々、叱ってくれた方々のおかげです。たくさんたくさん失敗しました。これからもコツコツ、日本のグラスルーツの土台を分厚くする活動、障がいのある方も障がいのない方も一緒にプレーできる環境整備に微力を尽くしたい。と思います。

NPO法人 吹田南FC

上野 二郎