独り言

週末の感想です。土曜日はJY高槻フェスティバルに帯同しました。高槻10中・神戸朝鮮中とA戦・B戦を8本連続で行いました。

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たくさんの試合をできた事は有意義で、会場準備をしてもらった高槻10中のみなさんはじめ高槻フェスティバル実行委員のみなさまには感謝です。この2年はコロナで中止でした。3年前はカップ戦形式でしたが、学校に集まるチーム数を減らすなどのリスク管理をした結果、交流戦形式になったんだと思いますが、そのおかげで逆にサブ戦の時間が増えました。高槻10中戦の前半は、試合勘の離れた選手と、ポジションを変えた選手が役割を果たせず、バラバラで個人の力で押し切るような展開でした。後半は慣れたポジションに戻す事でボールの動きがスムーズになりました。神戸朝鮮中はかなり強かったです。中体連で兵庫の代表候補になると思います。とても良い練習になりました。特に、前半と後半でサイドハーフの立ち位置を変えさせると、とてもスムーズにボールを動かす事が出来ました。試合は2-3で負けたけど、後半は2-1でで内容も優勢にすすめる事ができました。ペイが個人の突破とボールをさばく所を使い分けして良いリズムと変化を着けていました。

日曜日はunione柏原と良いピッチを確保してU14交流戦を行いました。

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強いチームとゲームをすると、何より良いトレーニングになります。1試合目は完璧な内容に近かった。再三の決定機を作りました。でも相手GKもさすがに鍛えられています。また、うちのシュートの拙さは課題です。トワ・テッショウの両SBの攻撃参加、レン・ペイの両CMFがリズムよくボールを動かし、タクミやタクセイは自分のポジションを離れてボールを奪い、攻撃に関わっていました。チームの守備でも相手を何度もはめ込みました。しかしながら、さすがの強豪クラブとそこに至っていないうちの差がありました。劣勢でもやり続けて、一瞬のスキを狙っています。内容で勝っても、結果で勝ち切るのはunioneでした。unioneの名誉の為に記載すると、相手は学年を均等に分けた半分です。ですから1.5軍と試合をさせてもらいました。5本やりましたが、うちは徐々に強度を下げる・・・というか急激に3本目の途中から下がった。逆に相手は強度を上げたとまでは言いませんが、最後まで強度高くプレーしていました。そこが一番の差。「徹底・出し切る・勝敗への執着」引き続き鍛えたいと思います。光延コーチと一緒に帯同してもらう事が多いですが、助言はとても助かっています。俺が気づいていない事や別の視点、大きく同感な事、選手への細かいプレーの指摘・・・。JYの選手のレベルアップにとても貢献してくれています。

さて、午前中の中学生のゲーム後、午後は同会場で小1の主催大会。

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今日からU13遠征に荒毛・岸本の両コーチが帯同している上に年末で、保護者ボランティアコーチも帯同不可の方が多く、大ピンチ。俺もがっちり小学1年大会に帯同しました。3年ぶりくらいどころではないくらいぶりかも。1年生は普段指導しないので顔と名前の一致しない子が多いんです。すみません。2年生から週1くらいで指導するので一致してきます。逆に1年生も俺の事知らない子が多い。だからあまり言う事も聞いてくれません・・・。その中オレンジと緑の2チームを引き連れてそれぞれ4ゲームしました。1年生はGKなしの6人制にしていますが、5人制でもいいな。と試合に帯同して感じました。また、チームによっていろんなやり方があるな。と感じました。10分ハーフの20分ゲームですが、6-0で勝ってる試合の残り2分でようやくベンチの選手を出すチーム。キッズゴールでGKなしルールですが、攻めようが、大差勝ちしてようが、1人GKのようにずっと自陣ゴール前を守らせるチーム。ロングスローをがんがん投げるチーム。コーナーからヘディングシュートさせるチーム。自分が昔、幼稚園系のサッカークラブにいた時にたくさん観た光景です。25年くらい前。そういう俺も当時園長先生が過剰に勝利にこだわるので、忖度して選手にも求めていたような事です。また、自分でチームを立ち上げた頃(22年前)も当時、とりあえず勝たないと認識してもらえない、選んでもらえないので、低年齢でも強く勝つことを優先していました。だから小学生だけのクラブとか、立ち上げたばかりのクラブがそういう方向に走る。もしくは走らざるを得ない気持ちはよくわかります。ただ、当時と変わって進歩していると感じたのは、できる子だけに頼るのではなく、全体に上手くなってる。「おまえはただ大きく前に蹴っとけ。」というような扱いを受けてる子はほぼいなかった。昔は割と多くいました。ベンチや保護者からの選手や審判への罵声は今はない。そして11人だった園児の試合が8人を経て6人とかさらに5人にしようかと思います。日本のサッカーは進歩しています。でもヨーロッパはもっと早いスピードで進歩しています。日本よりずっと早くから少人数ゲームを低年齢に義務化しています。そしてみんなゲームに出場しています。指導者と保護者を含む我々の意識が変わって、低年齢で勝つ事も大切だけど、それ以上に同じ時間の出場時間の確保も大切です。もし上手さが足らずベンチに置かれている選手ならば、その選手こそ一番上手い選手以上に出場時間を与えないと、両者の差は広がる一方です。また、発育発達に合わせた指導は大切です。ヨーロッパではU10ではヘディング練習禁止の国もあります。U13でも回数の制限をすべき。との意見もあります。勝つことの比重は低年齢になるほど低く、楽しさを感じ、サッカーに夢中になっていく段階だと思います。理想ですけどね。うちもまだまだできていない事は多いです。今日の参加チームには会場が天然芝だった事もありますが、側転・四つん這いでの動きなんかを合間に取り入れていたチームが2チームありました。ちなみにどちらも中学生年代のチームがあるクラブで、今日の小学1年生大会は下位リーグにまわりましたが、全員出場し、中学年代のチームは強豪クラブです。ちなみにこの日3チーム出した吹田南FCは、3チーム均等分けで全チーム前後半で交代し、全員ほぼ同時間出場です。低年齢では、発育発達に合わせるとヘディングの習得よりも「動きづくり」で様々な動きを取り入れて脳の神経に運動刺激を与える事は大切です。数年ぶりに自クラブ主催のU7の大会の半日の現場・現状を観れたのは学びになりました。またクラブに大阪にフィードバックしたいと思います。

NPO法人 吹田南FC

上野 二郎